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100%以上 

いつも僕が感謝していることは、たくさんの自然体験ツアーを実施しているお店がある中、ホームページだけの紹介しかしていないうちのような小さなお店を見つけて頂いて、全国各地からお越しいただくことです。

このようなご縁を頂いたからには、常にツアーでは100%以上の気持ちでガイドさせていただいているのですが、自分の両親くらいの年代の方が夫婦でご旅行にいらしているのをご案内させていただく時は、ぐっと心に力が入ります。

ご夫婦で仲良く自然の中を歩きながら、驚きや笑顔などに出会う姿をツアー中に感じるだけで、正直ツアー代金なんていらないって思ってしまいます(さすがにそれは自分が生きるためには無理ですし、お客様にもお気を遣わせてしまうことになるので、暮らしていける程度の料金は頂いていますが)。そのくらい心が満たされるし、この仕事を続けていきたいという気持ちになります。

僕自身は、まだ自分の両親を沖縄で案内したことがないので、やはり自分の両親くらいの年代の方々を案内するときは、なんだか特別な気分になります。多くの旅行先の中から沖縄を選んでくださったこと、そしてその中でもうちを選んでくださったこと、そんな感謝の気持ちを反芻しながら、滞在中は本当に沖縄で楽しんで頂きたいし、笑顔や穏やかな気持ちで過ごしていただきたいという気持ちでいっぱいになります。

僕の母は沖縄に時々遊びに来るので観光案内をしたり自然の中に連れて行ったりもしましたけど、父は僕が沖縄に来て10年半経ちますが、その間一度もこちらに来たことがありません。実家に帰ると仲良く話すし、特に仲が悪いわけではないのですが残念ながらまだ沖縄には来てもらえていません。

両親自身が現役で商売をしていることや猟犬の管理、また父が大変な暑がりといったこともあって(夏は沖縄のほうが九州より涼しいのですが)、なかなか来れていないのですが、兄、弟、母と沖縄で会うことができた一方で、自分の憧れでもあり目標でもあった父だけがまだ沖縄に来ていないことが寂しく感じることがあります。また、自分自身が福岡で安定した仕事についていたのを捨てて、職も何も決まってない状態で沖縄へと飛び出していったことに対して、未だに後ろめたさが残り続けています。この決断は、少なからず両親の心にあの時ショックを与えたからです。

僕が自然が好きになったのは父の影響です。父は生き物すべてに精通したハンターであり、クレー射撃の現役の国体選手です。父に従う猟犬の動きを見たら、いかに犬がすごい生き物なのか度肝を抜かれることでしょう。山での父の姿は最も輝いていて、あの姿や独特の空気感を知る家族は、夜明け前から日没まで度々猟に同行した自分だけなのかもしれません。その背中は、今でも自分が越えることができない大きな山というか壁というか、とにかく大きな存在です。

そういうこともあって、いつかは自分の両親がそろって沖縄に来てくれることを夢見ています。そのときに初めて、今の自分の後ろめたさが消えるんじゃないかな。

全国の多くの方と自然の中で笑顔を共有させていただいてきました。そろそろ自分の一番身近な身内とも沖縄で笑顔を共有したい。そう思うんです。

ただ、両親を案内するのはやっぱり少し照れてしまって、いつもの調子は出ないかもしれないけど(笑)。自分が少年時代に連れていってもらっていた自然の中を、今度は自分が案内したい。

自分の両親くらいの方々を案内する時、もしかしたらこの方にも、僕のような息子がいるのかもしれないな、なんて考えてしまって、ついつい気持ちが入ってしまうんです。

だらだらと長い話になってしまいましたが、最後まで読んでいただいてありがとうございました。
[ 2012/03/23 13:54 ] 休みの日 | トラックバック(-) | コメント(4)