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珍しい訪問者 

名護の水田にヒシクイが4羽ほど飛来しているという知らせを聞いて、早速見に行ってきました。金武に飛来しているとは聞いていたのですが、名護に来ているとは驚きです。
実は、ヒシクイは僕にとっては子供の頃から興味のあった野鳥の1種です。

うちは父が鳥猟を行なっていることもあって、僕は子供の頃から様々な野鳥を間近に見てきました。中でもキジやヤマドリ、カモなどの比較的大きな鳥を目にする機会がとても多かったです。それらを冬になると食していたのですが、調理前に羽を抜く作業を手伝う際に持つマガモやオナガガモなどはとても大きくて、手に持つと子供の頃は特にズシッと重みを感じていました。

そんな家の環境もあって、鳥に関しては子供の頃から図鑑や野鳥の番組などをワクワクしてみていたのですが、特にオジロワシやオオワシなどの大型の猛禽類の写真や映像では、自宅近所でものすごく大きな鳥に見えるカラスが、それらと並んでいるとまるで小鳥のように見えてしまうその存在感に目を奪われ、そういう大きな鳥への憧れがありました。
大型の猛禽類たちがカッコいいなという思いがいっぱいだったのですが、あるときとても古い狩猟雑誌を見た際に、猟師さんがヒシクイを捕獲して手にとっている写真を見ました(ヒシクイは1971年に天然記念物に指定されているので、それ以前のものか、外国の写真だったかどちらかと思います)。そのヒシクイの大きさにそこでも目を奪われました。人間の大人と比べてもデカイと分かるその大きさは普段自分が手にする大型のカモと比べて数回り大きく、白鳥でもないのにこんな大きな水鳥がいるんだとすごくワクワクして、是非見てみたいなという気持ちになりました。
オオワシやオジロワシのように北海道などでしか見れない鳥に比べて、ヒシクイのほうが冬場にたくさんの水鳥が訪れる場所に猟に出かけた際に見れるのではないかと期待して、猟に同行する際は意識していたのですが、ヒシクイは西日本に飛来することは少なく、結局会うことはありませんでした。

そんなこともあったので、ヒシクイがうちの近所に来ていると知って、即行ってきました。

いました
写真では3羽ですが、4羽が稲刈り後の水田でエサをついばんでいました。

やっぱり存在感があります。周囲にたくさんいたカラスがやっぱり小さく見えました。
興味のない方にとっては、ただの地味な鳥だと思うでしょうが、僕にとってはとても嬉しい瞬間でした。子供の頃に見たかったこの鳥をうちの近くで見ることができるとは思ってもいなかったので感激でした。
ガンカモ科の仲間は水鳥の特徴か、持つとその羽の密度というか、生ダウンというか、キジなどにはないなんとも言えない触感があるのですが、これだけ大きいとどんな感触なのかなぁなどと気になったりもしました。

沖縄本島を含む南西諸島は、ちょうど海上にある飛び石のようになっていることもあって、渡り鳥たちが羽を休めるのには最適な場所とも言えるでしょう。
アカハラダカやサシバの渡りが有名ですが、それ以外も千鳥の仲間などをはじめ冬にやってくる鳥達は意外に多いです。

今は沖縄は水田も少なく、サトウキビがメインになっていますが、かつて沖縄に水田がたくさん広がっていた頃には、もしかすると今では思いもしないような渡り鳥たちが普通にやってきていたのかもしれません。当時の人達はそんな鳥達が渡ってきても特に気にすることなく日々を過ごされていたのでしょう。
そんな時代の風景はある意味、便利になった現代よりも、生き物を見て一喜一憂している自分のような人間が増えた現代よりも、豊かだったのかもしれません。
[ 2012/11/30 11:06 ] 休みの日 | トラックバック(-) | コメント(0)

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