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美ら島と呼べなくなる日 

CIMG6016.jpg

今日は夜から休養後初の仕事ということで、日中は余裕があるので少し近所の山をドライブしていた。そこで目にしたのは写真にある不法投棄の現場だ。テレビをはじめ様々な生活用品が森の谷の方に投棄されていた。普通に分別すれば回収してもらえる一般ゴミまで捨てられている。
この名護市街地に近い森は、近年新しい道が増えたと同時に旧道が増え、旧道の車がとめる事ができるような場所にはこのような不法投棄が非常に多い(これは不必要な道をつくりまくった結果でもあると思う)。以前より個人的に、また時にはグループでこの地域の沢を中心にゴミ回収を行っていたが、同じような箇所が何箇所も点在していることと、冷蔵庫などの大型ゴミも多く、谷底に放り投げられたものを引っ張り上げるには僕や仲間たちの力だけではできない部分もあり、できる範囲で清掃をしてきた。また、電化製品を善意で回収してもそれを処分してもらう際にはこちらがお金を払わなければいけないとも言われたため、ゴミを回収するたびに市の力でこの地域のゴミを一括で回収できないかお願いしていた。
するとある日、その願いが通じたのかどうかはわからないが、この地区の最も規模の大きな不法投棄の場所のゴミが見事に完全回収され、完全に元の森へとその姿を戻していた。このときは本当に嬉しく、ありがたく思った。
それから約半年、今日その場所を通ったときに撮った写真がこれである。不法投棄はまた始まっていたのだ。

ここ沖縄は観光立県である。美しい海、森、南国を彩る花々・・・観光ガイドブックの写真に写されている本土とは一味違った色鮮やかなそれらを見ていると、まさに沖縄は美ら島(ちゅらしま)と呼ぶに相応しい。ただ、沖縄の海や森に行けば必ずそういう肩書きを名乗るに恥ずかしくなるというか、情けなくなってしまう光景がある。観光客の人には本来見せたくない沖縄の一面がある。ただ、やがて「美ら島」と言っていられる時代もこのままでは終わってしまうだろう。観光ガイドブックも何十年も前の風景写真やホテルの前のビーチの写真しか載せれなくなるだろう(実際に既にそうなりかけているが)。
ようやくこの数年、各地で清掃活動が行われ始めた。膨大な海のゴミや町に散乱するポイ捨てゴミ・・・これらはそういった皆さんの活動で毎年相当量が回収されている。しかし、それを超えるかの量のゴミが各地に増えているのは確実だ。特に森の不法投棄に関してはこのような活動で目を向けられる機会が少なく、やがてやんばるの森はゴミの山となりかねない現状となっている。県民のモラルを改善しない限り、世界自然遺産登録なんか言ってる場合ではない。
清掃活動が増えていることは、同時に捨てている人が後を絶たないということだ。拾うことも大事だが、捨てさせないこともとにかく啓発させる必要がある。これは子供の頃からそのような清掃活動に参加したり、環境教育などの場を通して常識として学ばせていくものだと思う。あるイラストレーターの方が「ゴミを一つ捨てることは幸福を捨てること」「ゴミを一つ拾うことは幸福を拾うこと」という言葉を記していた。美ら島沖縄ではこの言葉を県民一人ひとりが意識し、行動として実践していくべきだ。ゴミをその場に作らず持ち帰ることが幸福と島の明るい未来を作るということを知ってもらいたい。粗大ゴミ不法投棄以外で今年海や森でよく見かけたゴミの中で、紙オムツが非常に多かったのはショックだった(もちろん回収した)。綺麗な海や森を求めてそこを訪れ、そこをゴミとともに使い捨てにする親が多いことにも、その下で育つ子供たちの将来に不安を感じた。

「なんくるないさぁ(なんとかなるさ)」・・・沖縄のこの前向きな言葉は大好きだ。ただ、これらのゴミを捨てた人々はゴミを捨てる瞬間にも心の中で「なんくるないさぁ」と思っていたのではないかと思う。飲酒運転検挙率全国1、シートベルト着用率全国最下位・・・この県のこれらの恥ずかしい結果もきっとこれらの不法投棄と同じく「なんくるないさぁ」からきてるのではないかと考えると、沖縄らしさでもあるこれらのテーゲー主義の光と影を感じる。
このような現状で、今これらの行為を行っている大人の世代にどのような形で啓発して行けばいいのか、常に考えている。子供たちへ伝えることよりもこれらを日常的に行ってきた大人や年配者の人たちの気持ちを変えるのは非常に難しいということを過去幾度と感じてきた。ゴミを不法に捨てるのも捨てないのも簡単なこと。沖縄の人は多くの人が沖縄が大好きで他県よりもずっと地元に誇りを持っている。だからこそ同じ「簡単なこと」だったら、他県から来る人に自信を持てる島に自ら作っていく気持ちでいてもらいたい。簡単なことと思うのだが、簡単なのに難しい問題だ。今後も自分のできる範囲で何とかしていきたい。

追記:もちろんこれらの行為を行っているのはごく一部の心無い人たちによるものである。ただし、この狭い島ではその一部の人々の行為でもかなり大きな負の要素と思う
[ 2005/10/08 16:39 ] 休みの日 | TB(0) | コメント(2)

沖縄とは比べる対象にはならないかもしれませんが、
渋谷や新宿などの、人が集まる場所も、とっても汚い町だと思います。
自分たちの場所じゃなくて、「外出先」だから、ゴミを捨てることを
なんとも思わない人が多いからかな、と思います。
自分のもとからゴミがなくなれば、それでOKという考えの人が多い。
商売をする人も、遊びに来ている人も、その場所をきれいに保って
大切にしようと考えない。
そういう場所に行くと、みんながみんな、自分のことしか考えていないように見えて、
気分が悪くなります。

不法投棄も少し似た部分があると思います。
「自分の目の前からゴミが消えさえすればいい」という発想が、
その行為を生むのだと思います。
その場所をきれいに保つことより、ゴミを目の前から消すことが、その人にとっては
大事なことなんでしょうね。

不法投棄は、とってもひきょうで安易な行為なので、私も嫌いです。
社会の仕組みが早く確立されることを願います。
それと、自分自身の行為も見直したいと思いました。
できることが、何かあるかもしれないですし。
[ 2005/10/09 02:08 ] [ 編集 ]

自分ができることから始めてみるという気持ちは大事だよね。一人一人の力は小さいけど、みんなが一つになればとっても大きな力になるからね。
町のポイ捨ても問題だけど、森なんかの不法投棄は、明らかに捨てるために下準備をしてそこに来ているわけで、さらにタチが悪いよね。
今日もター滝でゴミをたくさん回収してきました。随分綺麗になったよ
[ 2005/10/09 14:30 ] [ 編集 ]

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